意識次第で未来は変わる!『ハードワーク』を読んでみよう!

 ハードワーク」と聞いて、何を思い浮かべますか?

 おそらく、ほとんどの人はネガティブなイメージを抱くのではないでしょうか?

 「残業」「長時間労働」「いきすぎた練習」……こういった言葉がまずは頭をよぎりますし、テレビでもほとんどが同じニュアンスで伝えていますよね。

 しかし、この言葉を全く違う意味で使った人物がいます。

 それが、かつてラグビー日本代表を率いた名将、エディー・ジョーンズ氏です。

 ハードワークとは、今よりも良くなろうとする意識

 エディー・ジョーンズは、ポジティブな意味で「ハードワーク」という言葉を使い、そのマインドでどん底にいた日本代表選手を世界にも通用するチームへと導きました。

 優秀な指導者の言葉や考え方が学べる「ハードワーク~勝つためのマインド・セッティング~」、今回はこちらを紹介していきます!

ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング

  • 発売日:2018年2月22日頃
  • 著者/編集:エディー・ジョーンズ
  • レーベル:講談社+α文庫
  • 出版社:講談社
  • 発行形態:文庫
  • ページ数:208P
  • 必要読書レベル:☆☆
読書レベル☆☆は、短編小説・ライトノベルが無理なく読めれば問題ないくらいのレベルです。※独断と偏見で決めているので気にしなくても大丈夫です

 僕は基本的にはネガティブです。何かに挑戦しようとしても、「どうせ上手くいかないだろう」とか考えてしまいます。

 今これを読んでくれている方も、同じように「どうせ……」なんて思ったりしませんか?

 僕らは、本来ならそんなこと考えたくないはずなんです。何にだって「勝ちたい」し、「負けたくない」んです。

 ならば何故、「どうせ……」なんて考えてしまうのか。それはこれまでたくさん負けて、挫折してきたからではないでしょうか。

 誰だってそんな気持ちになりますよね。

 これと同じ気持ちを、かつてのラグビー日本代表は抱いていたんです

 それもそのはずで、エディー・ジョーンズ氏が来るまでの日本代表のW杯での戦績は、約20年間の内たった一勝しか出来ていなかったのです。

 エディー氏は、まずはこういった「自分たちは弱い」という思い込みを取り除くことから始めたと言っています。それさえ取り除けば誰でも成功を手に入れられるのだ、と。

 これは先ほど書いた僕たちの「どうせ……」にも通用しますよね。

 エディー氏はどうやってこの強固なネガティブ思考を払拭していったのでしょうか。

「ジャパン・ウェイ」

 まず、エディー氏が取り組んだのは「精神的な訓練」からでした。「ジャパン・ウェイ」とは簡単に言えば『チーム全員で一つの意識を共有する』ことです。

 これを真っ先に行った理由としては、精神的な目標が無ければ、どれほど肉体的な特訓をしても意味を持たないからと書いてあります。

「いくら頑張っても結果が出ない」という人がいたりしますよね?これも同じで、まずは精神的な特訓または準備マインド・セット)をしていないからだそうです。

 「ジャパン・ウェイ」といっても特別なものではなく、ただ「日本人らしさを活かす」というものでした。

 ※エディー氏の指導者としてのスタートは日本の東海大学からで、この頃の経験もあり、日本人の特徴を把握していたんですね。

 具体的には「侍の目」「忍者の体」をモチーフにしたデザインを作り、これらをチーム内で使うメモ等に印刷したそうです。

・ 侍は「わずかな隙も見逃さない」

・ 忍者は「敵の目を盗み、目にもとまらぬ速さで走る」

 デザインにはこういった意味があったそうで、それを選手たちの潜在意識に働きかけようとしました。

 これにより、チームが目指すべき理想を明確にしていったんですね。その意識が出来上がってこそ、肉体的な訓練にも意味が出てくるというわけです。

短所を長所にする

 日本代表のマインドセット(心構え)を強固にし、トレーニングの効果を最大限に高めたエディー・ジョーンズ氏ですが、ここで注目したいのは「短所を長所としてとらえた」点です。

 ジャパン・ウェイの象徴的なデザインとして「侍と忍者」をモチーフにしたと書きましたが、これは、元々は選手たちのネガティブ意識そのものでした。

 エディー氏が来るまで選手たちは、「体が小さい」「パワー負けする」……それは日本人である限り覆すことは出来ない、だから負けるのが当たり前という感情に支配されていました。

 それを変えるため、エディー氏はあくまでも日本のチームにしか出来ないことをやろうとしました。

 体が小さいと必然パワー負けします。エディー氏はこれを「どうしようもないことは考えない」と書いていました。ならば「体が小さいことの利点=機敏に動ける」ということを意識した方が良い、と。

 逆に体が大きければ「動きが鈍くなる」とも言えます。長所と短所は表裏一体であることを理解し、それを全員で共有し、日本人の強みを最大限に引き出したチームを作り上げていったんですね。

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まとめ

  • ハードワークとは「今より良くなろうとする意識」のこと
  • どれだけ特訓をしても「心の準備」が出来ていなければ意味がない
  • 短所は長所にもなる 

 「ハードワーク」にはエディー・ジョーンズ氏の言葉や考え方がたくさん掲載されており、それらはスポーツ選手から社会人、学生まで幅広く活かせるものでした。

 中でも上記三つにはとても共感できたので、今回記事として紹介しました。

 この三つはビジネス書や自己啓発本などでも目にすることはあるかもしれませんが、やはりエディー・ジョーンズ氏の言葉となると説得力が違ってきます

 不可能だと思っているうちは本当に何も達成することは出来ないでしょう。何を目標にし目指すにしても、まずは心の準備をし、努力を惜しまない。

 そうすれば、2015年ラグビーW杯で見たあの奇跡のような光景も夢ではなくなるのです。

 「ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング」は一つ一つの項目も短く分かりやすくまとめられており、エディー氏の説得力ある言葉と考え方は、どんな人にもオススメ出来ます!

 興味を持たれた方は是非、読んでみてください。

 それでは、今回の記事はここまでとなります。ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

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