何かを抱えている人ほど突き刺さる?『すみっコぐらしのすみっこ名言』を読んでみよう!

 世の中にはたくさん「名言」がありますが、そういったものに心動かされたり、励まされたりしたことはありますか?

 僕自身は退職してから人生について悶々としていた頃、色んな名言に助けられたことがあります。

 たかが言葉ですが、それをどう捉えてどう力に変えていくかは自分次第です。

 今回はとある名言集を読み終えましたので紹介したいと思います!

すみっコぐらしとは?

 いきなりですが、「すみっコぐらし」を知っていますか?

 僕も詳しいわけではないんですけど、主に若い女性たちに人気のある作品で、そこに登場するキャラクターは「何か」を抱えています。すみません、「何か」は後述します(笑)。

 「すみっコぐらし」を知らなくても特に問題ないのですが、一応「そんな作品があるんだ」ぐらいの前知識はあったほうが良いと思いましたので、先に書いておきますね。

 ※紹介する「すみっこ名言」の冒頭には「すみっコ」たちについても紹介があります

すみっこ名言

 今回はこの「すみっコぐらし」の名言集についてなんですけど、そもそもどうして読もうと思ったかなんですが、きっかけは

 ココ・シャネル

わたしは小さな家でいい、自分の巣があるだけでいい。

 という名言でした。これが表紙に書かれていて、とても共感できたからなんです。

どんな人の名言が載っているの?

 すでに紹介したココ・シャネルも含めて、「女性の偉人」五人の名言が紹介されています。

  • オードリー・ヘップバーン
  • アガサ・クリスティー
  • ココ・シャネル
  • ルーシー・モード・モンゴメリ
  • マリー・キュリー

 以上の五人です。なので、女性のほうがこの本に共感される方は多いかもしれません。けれども僕がそうであるように、男性でも共感できる点はたくさんあると思います。

他の名言集との違い

 「五人の女性の偉人名言集」というのも少し珍しいと思いますが、「すみっこ名言」の最大の特徴はそこではありません。

 ここですみっコぐらしが関係してきます。

 すみっコぐらしのキャラクターは「何か」を抱えていると書きましたが、その何かとは「秘密」だったり「孤独」だったり……いわゆる「若干のの要素」です。言葉にするのは難しいですが、こういうキャラクターものにはあまり無い(見せたくない)面が支持されていると思うんですね。

 「すみっコ」というのもその言葉通り「隅っこ」という意味で、そこに「住む場所のなくなったシロクマ」や「食べ残されて捨てられそうになったトンカツのはしっこ・エビフライのしっぽ」「トカゲと偽っている恐竜」——のようなはじかれ者が集まっているからなんです(違っていたらごめんなさい!)。

 「すみっこ名言」には単純に元気になれるような名言は載っていません。今までの人生の中で経験してきた苦労辛さ寂しさ・孤独を、勇気生きる力へと変えるものが多く選ばれて掲載されています

 完璧な人なんていません。友達だって少ないかもしれない。でも、それは何も気にする必要なんてないんですね。

 世間一般ではマイナスに思われがちなものが、五人の偉人すみっコ達によってとても大切なものだったんだと気づかされるはずです。

こんな人に読んでほしい

人生が辛いと思っている人。

自分にコンプレックスを抱いている人。

他人の目が気になる人。

 不安とか苦しさとか……性別・年齢関係なく、何かを抱え込んでいる人に読んでみてほしいです。

 僕は基本的に誰にも悩みを相談出来ないタイプの人間であれこれ考えてしまうんですけど、そんな時にこの本を読んでいたとしたら結構前向きになれたかもしれないって思うんですよね。

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突き刺さった名言

 ここまでにも何度か書きましたが、ココ・シャネルの言葉は突き刺さるものが多かったです。全部は書けませんが、

孤独が私を強くしてくれた。

 という言葉が目に入った時は泣きそうになりました。

 孤独な人ほど自分に自信を持てないと思います。

 「僕の人生はこれで正しかったのか?」「仕事を辞めたのは間違っていなかったのか?」と、ずっと考えていた時期がありました。

 誰にも相談出来なかったから延々と答えのない思考を続けていました。

 ただ、それって自分の人生と向き合っているということに後になって気づいたんです。

 向き合いたくないことは人生の中で多々ありますが、ちゃんと向き合って答えが出せる人は心の中にしっかりとした芯を持っています。

 ココ・シャネルの言う強さとはこのような強さを指すのではないでしょうか。

読みやすさと注意点

 名言集ではありますが、全ページにすみっコぐらしのイラストが入っているのでとても読みやすいです

 その反面、がっつりと読書がしたい!という人には物足りないと思われます。僕自身イラストと文章をしっかりと読んでも一時間とかからずに読み終えましたので。

まとめ

 絵本の様な名言集で表紙も中身もとても可愛らしい本でした。

 すみっコ達の持つ、どこかネガティブな部分は誰もが共感できるものだと思います。そしてそれは決してマイナスにはならない……それを教えてくれる名言が選ばれて掲載されています。

 たくさんのイラストも描かれているんですけど、1ページも同じ物が無くてどのページも新鮮な気持ちで読めました

  • 発売日:2015年9月18日頃
  • 著者/編集:サンエックス
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発行形態:単行本
  • ページ数:112p
  • 必要読書レベル:☆
読書レベル☆は、絵本またはコミックが読めれば問題ないレベルです。※独断と偏見で決めているので気にしなくても大丈夫です

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 それでは、これにて「すみっコぐらしのすみっこ名言」の紹介を終わりたいと思います。

 やはり名言というものは良いですね。説得力がありますし、何故かその時の自分にばっちりと合うものと出会えたりしますし。

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