カードゲームのカードには、その世界観を感じてもらうため『フレーバーテキスト』という文章が存在します。
遊ぶ上では一切知らなくても良い……本当に雰囲気づくりみたいな文章ですが、知っているとカード世界への没入感が非常に高まり、より楽しめるようになっています。
遊戯王OCGにもフレーバーテキストはありますが、❝通常モンスター❞にしか書かれていないのが現状です。
……しかし、遊戯王OCGはイラストを注意深く観察すると見えてくるストーリーが存在します。
この記事では、そのような「遊戯王OCGのバックストーリー」について解説していきます。
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今回は遊戯王OCG界屈指のネタキャラ、「成金ゴブリン」のストーリーを紹介!
「成金ゴブリン」
通常魔法 (1):自分はデッキから1枚ドローする。 その後、相手は1000LP回復する。
「成金ゴブリン」は2000年に発売された【Magic Rulerー魔法の支配者ー】で登場した通常魔法カードです。
自分はカードをドローし、その後相手はライフポイントを1000回復するという非常にシンプルかつ強力なカードとなります。
現在でもドロー加速・デッキ圧縮のカードとして使われる機会は多く、二十年以上の間デュエリストを支えてきたと言えます。
ただ、今回注目したいのは効果ではなく❝イラスト❞です。
「成金ゴブリン」で最も目を引くのは、何と言ってもカード名にもなっている偉そうで金持ちそうなゴブリン……実はこの後、彼には過酷な運命が待ち受けていたのです。
「成金ゴブリン」転落への道
貧乏人を見下していた成金ゴブリンでしたが、その時は突然やってきました。
そう、バブル崩壊……「バブル・クラッシュ」と「大暴落」!
これによって成金ゴブリンは一気に転落!かつて自分が見下していた貧乏人と同じ立場となってしまったのです。
物乞いをし、ボロボロの服を着ながらも過去の栄光を忘れられないでいる哀れな成金ゴブリンの姿がそこにはありました。
多くのファンに愛される理由
とまあ、「成金ゴブリン」について知りたいのであれば上記の情報だけで十分です。
偉そうな成金が自業自得といった感じで転落する様は同情の余地なしってかんじですが、彼の話はここから始まります!
多くのカードイラストで描かれるその後の成金ゴブリンの姿を見ればきっと❝嫌なヤツ❞から❝憎めないヤツ❞になっているはずです。
貧乏でもへこたれない!
成金ゴブリンの一番の魅力は❝へこたれない❞という点が挙げられます。
金持ちから一気に貧乏人になったらヤケになりそうなものですが、成金ゴブリンは貧乏になってもけして諦めず、日々を一生懸命生きていることがいくつかのカードイラストから見ることができます。
真面目に働いているのか「闇の量産工場」でもその姿を確認できます。
また、「大暴落」のイラストから分かるように成金ゴブリンはおそらく投資などで財を成したタイプであり元々真面目で勉強家な部分があったと考えられます。
「セカンドチャンス」のイラストでも、カード名通り❝次のチャンス❞のために種銭を得る姿勢は不屈の精神を感じさせます。
以上の理由から「成金ゴブリン」は見た目に反してキャラ人気があるんですね。
それでも尊敬はされないネタキャラ
これだけであれば少し応援したくなるキャラにも思えますが、デュエリストからは「あくまでネタキャラ」扱いです。
その理由がこれらのカード
盗んどる!!
盗んだ壺かかえて強気になっとる!!
盗もうとしとる!!
壺盗んで売っとる!!
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とまあこのように、隙あれば悪事を働く悪い奴なんですね。
おわり
「成金ゴブリン」は過酷な状況になってもへこたれない……けれども、悪だくみを企んでは痛い目をみる愛されキャラです。
遊戯王OCGにおいて、ここまで多くのカードとして登場するモンスターは限られています。
「成金ゴブリン」自体がここまでのキャラクターになるとは想像していませんでしたし、元々ストーリーが考えられていたかも謎です。
多くのデュエリストに親しまれたからこそ今の彼があると思うと、遊戯王OCGには欠かせない存在かも知れませんね。
また、無駄に長い歴史を刻んでいることもあり「成金ゴブリン」関連のカードイラストは遊戯王OCGを長く楽しんでいる人ほど楽しめる小ネタが満載となっているのも特徴です。
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以上が「成金ゴブリン」の遊戯王OCGストーリー解説となります。
シリアスでカッコいい展開が魅力の遊戯王OCGストーリー……しかし、中にはネタとして楽しめるカードが多いのも確かな魅力です。
興味が湧いた方は是非、ご自身でも調べてみて下さいね!
それでは、僕はこれでターンエンド!Twitterもやっていますので、良ければフォローしてくれると嬉しいです!
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