うきッコです!
今回も書籍の紹介をしていこうと思うんですが、少しだけ変わった本というか……「自炊本」なんですよね!(笑)
こういう料理本ってジャンルの書評はあまり目にしたことがないので、どんな感じで紹介すれば良いか分からないんですけど、僕自身「読んで良かったな」って思ったのでそれを書いていこうと思います!
『超簡単なので自炊やってみた。』
さて……この本ですが、タイトルで全部表現しています(笑)。
- 自炊をしてみようかしら
- 料理に興味がある
- でも、難しそう……
そんな人にオススメな一冊になっていますよ!
こういう分かりやすいタイトルは良いですよね。「料理好き・料理の腕をさらに高めたい!」って人は完璧に対象から外していますし、「料理や自炊を一切したことがない人」に対しては凄く刺さりますから。
僕の話になるんですが、一人暮らしを始めて十年近く経ちます。しかし、自炊を始めたのは二年前の年末とかなんですよね。お米を炊くことはあっても、「料理とか面倒そうだしコンロも一つしか無いし、道具も何も無いし」って感じでした。
そもそも仕事から帰ってきてご飯作るなんて、考えただけで疲れましたね(笑)。
そんな自炊・料理初心者の僕にとって、この本は「めっちゃ読んでみたい!」ってなったんですよね。
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自炊をしてみよう
「でもちょっと待ってよ!」と。「タイトルで超簡単とか言ってるけど、自炊って本当に簡単なの?」と……そう思っている方。
大丈夫です!
この本は初心者向けの本なので、そういう不安だって想定してるんです(多分)。
そして自炊や料理に対して、あまりハードルを上げたらいけないとも思うんですね。自炊って基本的に一人暮らし用語ではないですか?誰かに作る・おいしいって言ってもらう……
そうじゃない。
自分が美味しい。自分が満足。そうであれば良いんですから。僕はお米を炊いたりゆで卵を作ったり、卵かけご飯を作ることだって立派な自炊だと考えていますよ。
知っていたら更にハードルダウンした豆知識
初心者向けなので、料理に関する豆知識もいくつか書かれているのがこの本の特徴でもあります。僕も「自炊を始める前に知りたかった!」ってものがいくつもありました。
たとえば「材料を一センチくらいに切る」ってあったら「一センチってどれくらい?」ってなりません?いちいち測っているのか?って思ってめんどくさく感じていました。ぶっちゃけるとこういうのは適当で良いと思いますけど(笑)。
一センチ=だいたい小指の爪の縦幅
しょうが1かけ=親指の第一関節くらいの大きさ
ひとつまみ=指三本でつまむ
のような「料理未経験者初見殺しワード」についても載っています(笑)。これいきなり言われても「なに?」ってなりませんか?僕は「チューブのすりおろししょうが三センチ」って出てきた時、「はかるの?定規で!?」みたいになりましたから(笑)。
ハードルは上げてはいけないとは書きましたが、知識があれば更にハードルは下げられます。こんな知識は最初にあったほうが自炊も楽しめるはずです。
これ以外にも「最低限揃えておきたい調理道具・あれば便利な道具」「水加減・火加減の見方」「自炊の買い物テク」「便利な食材」のようなものがたくさん載っていますから、安心して自炊を始められると思います。
レシピ
……と、ここまでは「自炊についての豆知識」をメインに紹介してきましたが、この本の大半は「料理初心者でも簡単に作れるレシピ」で占められています。
載っているもので一番簡単なのは「卵かけごはん」でした(笑)。ちょっとアレンジするだけで美味しくなりましたよ!※卵かけごはんメインの本では無いので種類は少ないです!
いくつか作ってみましたが、本当に簡単で美味しいものが多かったです。特に「キーマカレー」は何回も作りましたね。余ったものは保存して次の日「カレーうどん」にしたり(笑)。
ジャンルもご飯にあうおかず・丼もの・パスタ・おつまみ・デザートと、たくさんあったので、「これは作ってみたいな」ってものが見つかるでしょう。
あと、料理初心者用の本なので「揚げ物」のレシピはありませんでした。僕はここ凄く感心しましたね。揚げ物ってめちゃくちゃ難しいし、怖いし、後処理もめんどうですから。
まずは簡単な物をたくさん作ってレベルを上げて、むずかしい料理に挑戦してみれば良いと思います!
今、自炊をする意義
この機会なので「自炊することの意義」みたいなものを自分なりに書かせてください。※ここからは本の内容とはほぼ関係無くなりますので、読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
ここ最近「コロナ禍」の影響で料理をする人も増えたと思うんです。でも、「コロナの影響(暇だから)で料理してただけで、落ち着いたら止める」っていうのはもったいないと思うんですね。
二年前の年末。自炊をし始めて分かったこと・気付いたことって、たくさんあったんです。
まず、料理って「作る」ものじゃないですか?だから「買い物」に行くじゃないですか?
色んな発見がありました。「あ、野菜って思っていたより安いかも」「スーパーってこんなものまで売っていたのか」「肉って種類や部位によってすごく値段が変わるんだな」「この値段だったら作った方が安く済むよな」とか数え切れません。
得たものは多いのですが、その中でも「比較する意識」が根付いたのはかなりデカいと思いました。
僕らは生きている間、何かと何かを常に比較して生きていきます。ここで言うと「商品の値段」ですよね。
いきなりですけど、キャベツ四分の一個の値段ってわかりますか?
僕がいつも行くスーパーだと四分の一個44円なんですよ。
これが分かった時、コンビニで売っているコールスローの値段と比べられますよね?
コンビニのコールスローは約100円だと思います(全国チェーンのコンビニで)。量は少ないのに値段は高い……。
ただ恐ろしいことに、自炊する前はこれを「安いよなー」って思っていたんです。
もちろん切る手間や時間の節約等を考えると、そこは人それぞれ分かれるとは思います。でも、僕は高いと思ったしコンビニでコールスローを買うことはもう無いでしょう。
知識が無ければこういった意識の変化は無かったはずです。
もっともっと発想を飛ばせば、「現在の家賃と周辺の家賃」の差って知っていますか?「売買しようとしている株の一番安い時と一番高い時の値段」の差って知っていますか?
知らなければ比較は出来ませんし、何にでも相場というものがあって、まずはそれを知ろうとしなければ大損する可能性もありますよね?
自炊・料理を続ければこういった部分にも影響が出てくると思いましたし、人生という長い時間の中でこの感覚を養えるかどうかは、非常に大きいと実感しました。
実際に自炊をし始めて
変化はたくさんありましたよ?色々ありすぎるんですが、カップラーメンをほとんど食べなくなりました(笑)。
最近だとお弁当とか作り始めました(笑)。これが馬鹿にできないんですよ!美味しいし、結構おなか膨れるし、何よりお金が貯まるようになったんです!
これも相場を知って「比較」が出来るようになったからだと思います。
調理道具は大体100均ショップで揃えましたけど、もっと良い物が欲しくなったりもしています(笑)。でも、これもやっぱり比較しないと分からなかったです。最初から良い物を使っても、おそらく僕はそれが分からなかったでしょうから。
まとめ
思っていた以上にたくさん書いてしまいました。
ここまで書いてきて最後に書くのは卑怯かもしれませんが、自炊・料理は面倒くさいこともたくさんあります。
それでも、まずは!一度チャレンジしてみて欲しいのです!
意外に料理が好きなことが分かれば素晴らしいですし、「やっぱりめんどくさい。もう自炊やんない」と思っても良いんです!
だって、めんどくさいってことが分かったじゃないですか。
そうなんですよ。料理を作るのってめちゃくちゃめんどくさいんですよ。一度それが分かった時、毎日ご飯を作ってくれていた親や、手料理を披露してくれた恋人・友人、ご飯を作って待ってくれている家族がどれだけ有り難い存在か初めて理解できるはずです。
それが分かれば人を思いやれます。
もしもこれがキッカケで「自炊(料理)してみようかな」って思ってくれたら、それ以上に嬉しいことはありません。そしてその時「超簡単なので自炊やってみた。」は心強い本となるでしょう。
実際の料理の写真とか上げられたら良かったんですが、最近暑くてあまり料理作れてないんですよね(笑)。自炊ってこんな感じで良いと思います(笑)。疲れるためにするものではないですから。
また何か作ったら写真UPしてみますね!
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
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- 発売日:2018年2月13日頃
- 著者/編集:自炊研究会
- 出版社:家の光協会
- 発行形態:単行本
- ページ数:144p
- 必要読書レベル:☆☆
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