現在、マスターデュエルでもティアラメンツ(+イシズ)が実装され、ランクマ環境を一色に染め上げました。
こうなると、出会う相手のほとんどがティアラメンツ……もしくはティアラメンツを想定した強力なメタデッキと戦わなければならず、ガチ勢以外はデュエルする気がなくなりますよね。
しかし、このような環境になってしまった今、ここから先の実装カードは全てがこのレベル(ティアラメンツやイシズ級)であり、「ティアラメンツが制限されまくるまで止めよう」という考えでは本当に引退に追い込まれかねません。
この記事では、新時代に立ち向かうため、筆者自身が大好きなBFの新規カードを紹介していきます。
展開方法や弱点なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください(これまでのBFの歴史はこちらの記事を参照)。
BF(ブラックフェザー)新規カードとは
この記事で紹介する「BF新規」とは、2022年7月に発売された「DARKWING BLAST」にて登場したBFモンスター、または魔法・罠カードを指します。
マスターデュエルはOCGと比べ、半年~1年ほど経過したカードを順次実装しているため、タイミング的にもBFの新規カードがまもなく実装されると考えられます。
※追記:2023年5月10日、マスターデュエルにてBF新規を含むストラクチャーデッキ「ブラックフェザーズ・プライド」が販売されました!
1つ前に発売した「POWER OF THE ELEMENTS」でティアラメンツが登場し、「DARKWING BLAST」に収録されているカードもかなりのパワーを秘めているため、これからはこういったパワーカードとのデュエルが避けられないでしょう。
新規BFカードはこの「DARKWING BLAST」で10枚もの新規を獲得し、これまでのBFデッキとは違った戦法を取れるようになりました。
なので、「これまでBFを使ったことがない」という人にもおすすめしたいテーマです。
BF(ブラックフェザー)新規|最重要カード
ここからはBF新規をそれぞれ解説していきます。
どのカードも強力な効果を持っていますが、特に重要なカードは以下の2枚です。
- ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン
- BFー幻耀のスズリ
まずはこの2枚の効果を把握し、他のBFカードを組み合わせてみましょう。
ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン
属性 闇属性
レベル レベル 10
攻撃力3200
守備力2800
ドラゴン族 / シンクロ / 効果
カードテキスト
Sモンスターのチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
引用元
このカードはS召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。●自分のフィールド・墓地から、Sモンスターのチューナー1体と「ブラックフェザー・ドラゴン」1体を除外した場合にEXデッキから特殊召喚できる。①:相手がモンスターの効果を発動する度に、このカードに黒羽カウンターを1つ置き、相手に700ダメージを与える。②:相手ターンに、黒羽カウンターが4つ以上置かれているこのカードをリリースして発動できる。フィールドのカードを全て破壊する。
これまでのBFと「ブラックフェザー・ドラゴン」を繋ぎとめた奇跡のカード。
シンクロ素材として「Sモンスターのチューナー」が含まれていますが、新規で登場した「BFー魔風のボレアース」がいるので問題ありません。
正規のシンクロ召喚で出すのも良いですが、注目すべきなのは「墓地のSチューナーとブラックフェザー・ドラゴンを除外することで特殊召喚できる」という効果。
一見むずかしそうに見えますが、新規のBFデッキであれば展開の中で条件を満たしていることがほとんどのため確実に場に出せるでしょう。
また、簡単に出せるSモンスターにしては効果が強烈で、先攻で立たせればモンスター効果を多用するデッキにはかなり刺さるものとなります。
注意点として、「S召喚か上記の効果でしか特殊召喚できない」ため、蘇生条件を満たしていたとしても死者蘇生などのカードで墓地から特殊召喚できないことは覚えておきましょう。
BFー幻耀のスズリ
属性 闇属性
レベル レベル 4
攻撃力1400
守備力1400
鳥獣族 / 効果
カードテキスト
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。「BF-幻耀のスズリ」を除く、「ブラックフェザー・ドラゴン」のカード名が記されたカード1枚をデッキから手札に加える。②:自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。自分フィールドに「幻耀トークン」(鳥獣族・チューナー・闇・星2・攻/守700)1体を特殊召喚する。その後、自分は700ダメージを受ける。この効果を発動するターン、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
引用元
おそらく新規BFの中で最も重要なモンスター。
その最大の理由は、スズリはBF待望の1枚初動カードだからです。
効果は「黒い旋風」に似ており、召喚するだけで「ブラックフェザー・ドラゴン」の名が記されたカードをデッキからサーチできます。
ただ「黒い旋風」と違い「ブラックフェザー・ドラゴンの名が記されている」ならばモンスター・魔法・罠、種類を問わずに手札へ呼び込める点はこちらが優秀といえるでしょう。
さらに、この効果は「名称ターン1」の制限がなく、場を離れてもう一度召喚すれば再び効果が使用できます。
まっ先にサーチしたいのは「BFー無頼のヴァータ」か「BFー嵐砂のシャマール」。
ヴァータをサーチしたのであれば、そのまま特殊召喚し「BFー精鋭のゼピュロス」「BFー砂塵のハルマッタン」などを墓地へと送り、場に「ブラックフェザー・ドラゴン」を即座に出せます。
②の効果は、モンスター1体をコストとして場にチューナートークンを出すもので、スズリ自身もコストとして利用可能です。
ただし、②の効果使用後はEXデッキからSモンスターしか出せなくなる点には注意してください。
BF(ブラックフェザー)新規|重要カード
この項目では展開上で重要な役割を果たすBFの新規カードを紹介しています。
上記で解説したスズリでサーチ出来るカードが多く含まれ、デッキへの投入優先度は高いものと考えて下さい。
黒羽の旋風
①:1ターンに1度、自分がEXデッキから闇属性Sモンスターを特殊召喚した場合、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、その特殊召喚したモンスターより攻撃力が低い、「BF」モンスターまたは「ブラックフェザー・ドラゴン」1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。②:1ターンに1度、自分フィールドの闇属性モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドの黒羽カウンターを1つ取り除く事ができる。
引用元
「黒い旋風」に続くBFデッキ専用の永続魔法。
ただし、こちらはデッキに介入するものではなく、自分の墓地または除外ゾーンからBFか「ブラックフェザー・ドラゴン」を特殊召喚するといったもの。
条件は闇属性SモンスターをEXデッキから特殊召喚した時で、このSモンスターは闇属性であればBF以外でも問題ありません。
基本的には次の展開へと繋げるためのBFモンスターを特殊召喚するのが目的となるでしょう。
候補となるのはチューナーか、Sチューナーの「BF-魔風のボレアース」など。
注目したいのはスズリ同様に「名称ターン1」制限が無いことで、効果の使用後に墓地のゼピュロスの効果で手札に戻して貼り直せば再利用も可能です。
主に使用するのは①の効果ですが、②の効果も「BFーフルアーマード・ウィング」を戦闘から守れるなど心強いものになっています。
間違いなく、新しいBFデッキの潤滑油になるカードといえます。
BFー嵐砂のシャマール
属性 闇属性
レベル レベル 4
攻撃力1600
守備力0
鳥獣族 / チューナー / 効果
カードテキスト
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキから「黒羽の旋風」1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドに「BF」Sモンスターまたは「ブラックフェザー・ドラゴン」が特殊召喚された場合、このカードを除外し、自分の墓地の「BF」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。その後、自分は700ダメージを受ける。
引用元
自身をコストに「黒羽の旋風」をデッキから場に置くことができる新BF。
「BF-毒風のシムーン」と効果も処理も似ており「灰流うらら」では止められず、更には墓地効果+特殊召喚可能な☆4チューナーという優れた1枚です。
攻撃力が高めなので、「黒い旋風」よりもスズリの効果でサーチする筆頭候補といえます。
自身を巻き込んだシンクロはもちろん、墓地のスズリやチヌークを回収して効果を再利用するなど無駄のない活躍が期待できるでしょう。
BF-無頼のヴァータ
属性 闇属性
レベル レベル 2
攻撃力800
守備力0
鳥獣族 / チューナー / 効果
カードテキスト
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「BF-無頼のヴァータ」以外の「BF」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。②:自分メインフェイズに発動できる。レベルの合計が8になるように、このカードとチューナー以外のデッキの「BF」モンスター1体以上を墓地へ送り、「ブラックフェザー・ドラゴン」1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は闇属性モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
引用元
史上初のデッキシンクロを可能とした新BF。
従来のBF同様に、「場にBFが存在していれば手札から特殊召喚できる」効果を持っています。
しかし、それ以上に注目したいのが②の効果「レベルの合計が8になるように、自身とチューナー以外のBF1体以上を墓地に送りブラックフェザー・ドラゴンをEXデッキから特殊召喚する」というもの。
デッキからシンクロ素材を用意できる効果であり、場に「ブラックフェザー・ドラゴン」を特殊召喚しつつゼピュロス等を能動的に墓地へ送れる破格のものとなっています。
スズリのサーチ効果で優先的に手札に加えたい1枚。
ただし、この効果で特殊召喚した「ブラックフェザー・ドラゴン」は正規のS召喚ではないため蘇生条件を満たしていない点と、この効果の使用後はEXデッキから闇属性しか特殊召喚できない点は注意してください。
BFー魔風のボレアース
属性 闇属性
レベル レベル 6
攻撃力2400
守備力1200
鳥獣族 / シンクロ / チューナー / 効果
カードテキスト
闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
引用元
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「BF」モンスター1体を墓地へ送る。このカードのレベルは、そのモンスターのレベルと同じになる。②:このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った時、自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「BF」モンスター1体を除外して発動できる。その破壊されたモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
BF初のSチューナーです。
これまでもBFは、「A BF」であれば「BFを素材にしていた場合チューナーとして扱う」という効果を持っていました。ただし、「A BF」のレベルは5・7である場合が多くこれらをチューナーとして自在に使いこなすのは難しい印象でした。
しかし、ボレアースは素材に関係ないSチューナーであり、S召喚時にデッキからBFを墓地に送るとそのBFと同じレベルになれるという柔軟性も併せ持ちます。
この効果は墓地肥やしも同時にこなせるため、「BFー大旆のヴァーユ」などを送ればすぐさま次への展開に繋げられます。
低レベルのSチューナーに変化できる点、墓地の「ブラックフェザー・ドラゴン」とともに「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」の素材になれる点など、新BFデッキにおいて重要な役割を持つモンスターであることは間違いないでしょう。
基本的に盤面に残ることはありませんが、②の効果も強力なため状況に応じて活用してください。
その他のBF(ブラックフェザー)新規
この項目では上記以外のBF新規について解説しています。
ここまでに紹介したカードは新BFデッキにおいて投入確実なものばかりですが、これ以外のBF新規も強いカードばかりです。
構築に応じて枚数調整してみると良いでしょう。
BFー雪撃のチヌーク
属性 闇属性
レベル レベル 2
攻撃力100
守備力700
鳥獣族 / 効果
カードテキスト
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。EXデッキから「BF」Sモンスターまたは「ブラックフェザー・ドラゴン」1体を墓地へ送り、対象のモンスターはターン終了時まで、攻撃力が700ダウンし、効果は無効化される。自分フィールドに闇属性Sモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
引用元
発動条件は自身とEXデッキの「BF」Sモンスターか「ブラックフェザー・ドラゴン」を墓地へ送ること。効果は対象のモンスターの効果を無効化し、攻撃力を700ダウンさせます。
また、自身の場に闇属性Sモンスターが存在すれば手札誘発カードのように相手ターンでも使用可能。
EXデッキからコストを要求されますが、墓地に送った「BF」Sモンスターや「ブラックフェザー・ドラゴン」は「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」「BFー大旆のヴァーユ」「BF-ツインシャドウ」の特殊召喚・効果に使えるのでそれほど重くありません。
自分・相手ターンに使える上、弱体化効果も併せ持つため「エフェクトヴェーラー」以上の活躍も見込めるでしょう。
攻撃力も100とBFでは最も低いため、「黒い旋風」などで必ずサーチできる点も優秀といえます。
BF-刻夜のゾンダ
属性 闇属性
レベル レベル 6
攻撃力2300
守備力900
鳥獣族 / 効果
カードテキスト
このカード名の②③の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。③:墓地のこのカードを除外して発動できる。手札・デッキからレベル5以上の「BF」モンスター1体を特殊召喚する。その後、自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力分のダメージを受ける。
引用元
複数の効果を持つ上級BF。
効果は以下の3つで、②と③は1ターンにいずれか1つしか使用できない点には注意してください。
- ①このカードがモンスターゾーンに存在する限り自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚出来ない
- ②このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドのモンスターを対象に発動。そのモンスターを持ち主の手札に戻す
- ③墓地のこのカードを除外して発動できる。手札・デッキからレベル5以上の「BF」モンスター1体を特殊召喚する。その後、そのモンスターの攻撃力分のダメージを受ける
「BFー無頼のヴァータ」の効果で墓地に送ればそのまま「ブラックフェザー・ドラゴン」を場に出せ、その後③の効果を使えば「ブラックフェザー・ドラゴン」がダメージを肩代わりしてくれるため相性が良いです。
ただし、③の効果で出せるのはレベル5以上のBFであるため、選択肢はかなり狭くなります。
ゾンダ自身も③の効果で出せますが、②と③はいずれか1つしか発動できないので②のバウンスを狙いづらいです。「A BF-霧雨のクナイ」を特殊召喚すればレベル調整もでき、シンクロ召喚の幅が広げられるでしょう。
弱いカードではありませんが、デッキに入れる際は明確な運用目的・コンボを持たせる必要があります。
BF-ツインシャドウ
通常罠
カードテキスト
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分フィールドに「BF」モンスターが2体以上存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。①:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「BF」チューナー1体とチューナー以外の「BF」モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻して発動できる。その2体のレベルの合計と同じレベルを持つ、「BF」Sモンスターまたは「ブラックフェザー・ドラゴン」1体をS召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
引用元
除外ゾーンからのS召喚も可能としたBF専用罠カード。
自分の場に「BF」モンスターが2体以上存在していれば、手札からも発動できます。
効果は「墓地および除外されている自分のBFモンスターをデッキ・EXデッキに戻すことで、その2体のレベルの合計と同じレベルの『BFSモンスターかブラックフェザー・ドラゴン』をS召喚扱いで特殊召喚する」というもの。
墓地と除外ゾーンから素材を用意してS召喚するものであり、これによってBFデッキは手札以外のどこからでもS召喚できるようになったといえます。
中でも恩恵を受けたのは「BF-孤高のシルバー・ウィンド」でしょう。
シルバー・ウィンドは「チューナー+素材2体以上」という条件からBFデッキであっても出すのが難しく、ヴァーユの効果で出しても強みを活かせませんでした。
ツインシャドウはS召喚扱いで特殊召喚するため、シルバー・ウィンドの効果も問題なく発動でき、相手ターンに使用すれば展開を大きく妨害できます。
カードテキストに「ブラックフェザー・ドラゴン」が記されているため「BF-幻耀のスズリ」からサーチ出来ます。手札が十分揃っていれば、このカードを加えるのもありでしょう。
ブラック・ノーブル
カウンター罠
カードテキスト
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:魔法・罠カードが発動した時、自分フィールドの黒羽カウンターを1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。②:自分フィールドに「ブラックフェザー・ドラゴン」が存在する場合に発動できる。墓地のこのカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
引用元
BF専用のカウンター罠。
カウンター罠にしてはコストが軽く、使いやすい点が特徴です。
ただし、発動に必要な「黒羽カウンター」を用意するには「ブラックフェザー・ドラゴン」か「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」が必要になり、この2枚の運用が大前提となっています。
「魔法・罠の発動と効果を無効にして破壊する」という効果は使いやすく、②の効果で再利用できる点も優秀。
モンスター効果を止められないのは痛いですが、ここは前述した「BF-雪撃のチヌーク」等で補いましょう。
「ブラックフェザー・ドラゴン」がテキストに記されているため、スズリからのサーチも可能です。
発動条件が満たしづらい状況もあるため、デッキへの投入枚数は1枚ほどで良いかもしれません。
BF(ブラックフェザー)新規カードによる展開ポイント
新しいBFデッキは展開する上で、EXデッキから「闇属性のSモンスターしか出せない」という状況になることが多いです。
理由は以下を参照してください。
①「BF-毒風のシムーン」の効果
→これまで通りBFデッキの初動として活躍するカード。ただし、この効果を使うとターン終了時まで「EXデッキから闇属性しか特殊召喚できない」制約がつく。
②「BF-幻耀のスズリ」の効果
→②の効果を使うターン中は「EXデッキからSモンスターしか特殊召喚できない」という制約がつく。
基本的にシムーン→スズリの流れを目指していくので、そのターン中にある程度の展開をしようとすればEXデッキへの制約はほぼ避けられません。
そのため、EXデッキは少なくとも全て闇属性で統一したほうが良いでしょう。
シンクロで統一するのが最も楽ではありますが、RRなども絡めた展開にしたいのであれば1枚の隙もない構築が求められます。
「BFー幻耀のスズリ」1枚初動
新BFデッキは構築次第で展開も多岐に渡ります。
なので、この記事では「スズリ1枚で展開できるパターン」のみを以下に紹介しておきます。
- スズリ通常召喚、①の効果で「BF-無頼のヴァータ」を手札に加え、そのまま特殊召喚
- ヴァータの②の効果でデッキから「BF-精鋭のゼピュロス」と「BF-雪撃のチヌーク」を墓地に送って「ブラックフェザー・ドラゴン(以下BFD)」を特殊召喚
- スズリの②の効果でBFDをリリースしてレベル2チューナートークンを特殊召喚
- 墓地のゼピュロスの効果をスズリ対象に発動。スズリをバウンスしてゼピュロスを特殊召喚
- ゼピュロスとトークンで「BFー魔風のボレアース」をS召喚し、ボレアースのS召喚時効果でデッキから「大旆のヴァーユ」を墓地に送って自身のレベルを1にする
- 墓地のヴァーユの効果を発動。ヴァーユとゼピュロスの2体を除外し、EXデッキから「A BF-五月雨のソハヤ」を特殊召喚
- レベル1のボレアース+レベル5のソハヤの2体で「BFー星影のノートゥング」をS召喚
- ノートゥングの効果で手札のスズリを通常召喚し、スズリの効果で「BF-嵐砂のシャマール」をサーチ
- 手札のシャマールの効果発動。自身を墓地に送りデッキから「黒羽の旋風」を場に置く
- 墓地のボレアースとBFDを除外し、EXデッキから「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン(以下BFAD)」を特殊召喚
- BFADの特殊召喚により「黒羽の旋風」の効果が発動、除外されているボレアースを場に特殊召喚
- ボレアースの特殊召喚によって墓地のシャマールの効果が発動。自身を除外して墓地のチヌークを手札に加える
- レベル6のボレアース+レベル4のスズリ2体で「BF-フルアーマード・ウィング」をS召喚
- 【最終盤面】「BF-フルアーマード・ウィング」、「BF-星影のノートゥング」、「BFAD」、「黒羽の旋風」【手札】「BF-雪撃のチヌーク」
スズリ1枚で完全耐性のフルアーマード・ウィング、相手が4回モンスター効果を発動すれば場を全壊するBFAD、EXデッキからコストを送れば相手のモンスターを弱体化させつつ効果無効するチヌークを構えられるなど、かなりの動きができるようになっています。
上記リスト5の段階でノートゥングをS召喚したくなりますが、ボレアースを経由してからの方が展開は伸びますので最初はそこを意識すると良いかもしれません。
本当にさまざまな動きが出来るデッキですので、自分に合った構築を試してみてください。
採用したい従来のBFカード
これまでのBFデッキ同様に、「BF-疾風のゲイル」や「BFー黒槍のブラスト」などは新しいBFデッキにも入れられます。
しかし、エクシーズ召喚の機会が少なくなるため、特殊召喚できるレベル4BFの重要性は低くなっています。
この項目では「投入必須」というわけではないものの、入れておくと良いBFカードを紹介しますので参考にしてください。
BF-大旆のヴァーユ
主に「BF-魔風のボレアース」の効果で墓地に送りたいカードです。
この方法で墓地に送れればレベル1のSチューナーとなったボレアースと「ブラックフェザー・ドラゴン」で闇属性レベル9の「えん魔竜 レッド・デーモン・アビス」を出せます。
その後も好きなタイミングで墓地効果を発動できるので無駄がありません。
複数枚の投入は事故要因になりますが、1枚は入れておきたいBFです。
BF-突風のオロシ
場にBFがいると手札から特殊召喚できるレベル1のチューナーモンスター。
シンクロに使うと場のモンスターの表示形式を変更できる効果を持ちます。
新しいBFデッキにおいては「ヴァーユを素引きした際にボレアースの効果で落とす他のレベル1BF」という点が重要。
1枚投入しておけば事故率は下げられるでしょう。
BF-孤高のシルバー・ウィンド
「BF-ツインシャドウ」で出せるレベル8のSBFモンスター。
これまでのデッキではシルバー・ウィンドを出すのは難しかったのですが、ツインシャドウのおかげでデッキに入れる余地が出てきました。
シルバー・ウィンドはS召喚時に「自身の攻撃力より低い守備力を持つ相手モンスターを2体まで対象にして破壊できる」という効果を持っています。
相手がモンスターを2体揃えたタイミングでツインシャドウを発動し、シルバー・ウィンドを出すことが出来れば大きく相手を妨害できるでしょう。この効果を使用すると自分はバトルフェイズを行えないというデメリットもありますが、相手ターンであれば問題ありません。
さらに、シルバー・ウィンドが場にいれば「相手ターンに1度だけBFの戦闘破壊を防ぐ」永続効果も持っており、これはBFデッキのエース「BF-フルアーマード・ウィング」と非常に相性が良いものとなっています。
BF(ブラックフェザー)新規を加えたデッキ構築
この項目では新BFデッキ構築に関して最低限知っておきたい知識や考えをまとめています。
主にBF以外のカード投入の参考にしてください。
必須BFカード
初動と展開どちらにも必要なカードとして「BF-毒風のシムーン」と「BF-幻耀のスズリ」の3枚投入は必須です。
ここに「黒い旋風」も加えれば、初手で事故ることはかなり下げられるでしょう。
構築によってはシムーンと「黒い旋風」は2枚というのもありかもしれませんが、スズリに関しては1枚初動にもなるため3枚投入は確実。
というより、通常召喚権はスズリ以外に使わないくらいのレベルになってきます。
入れておきたい汎用カード
汎用手札誘発カードは「灰流うらら」「増殖するG」、それ以外であれば「墓穴の指名者」「抹殺の指名者」「原始生命態ニビル」が挙げられます。
相手の展開を妨害するためというよりは、上記のカードを使われてしまうとBFデッキは展開が止まる・止めざるを得なくなるため、「抹殺の指名者」発動のために入れる感じです。
現環境ではニビルが出てくることは少ないものの、万が一出された時にリカバリー不可能なほどのダメージを受けてしまうので、お守り感覚で入れておきたい1枚になります。
軸を決めておく
従来のBFデッキ同様、シンクロ主体かエクシーズ主体かでデッキの構築は変わります。
シンクロ主体で行くならば、EXデッキは全てシンクロモンスターにしても良いかもしれません。これから先の実装カードにはBFとも相性のいいSモンスターは多く登場しますので、それを見越して構築するのもありでしょう。
エクシーズ採用のデッキであれば、「RRーワイズ・ストリクス」「RR-フォース・ストリクス」「ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン」「幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ」などRRと幻影騎士団を組み合わせた構築が挙げられます。
ただしエクシーズ主体の場合は、デッキとEXデッキにBF以外のカードを多く投入してしまうため1枚も余裕がない構築になってしまう点は注意してください。
弱点
これまでどおり場にBFがいることが重要なため、通常召喚したBFが即座に除去されてしまうと次の一手が打てなくなります。
また、先述したとおりニビルのようなカードで場を一掃されてしまうと取り返しのつかない状況になりかねません。
展開系のデッキの宿命ともいえますが、特殊召喚を連発するので「増殖するG」も刺さりまくります。
まとめ|新たな旋風で新時代を戦い抜こう!
これにて新規のBFについての紹介・解説を終わります。
BFはシンクロ召喚とともに登場しどの時代でも「シンクロ召喚のパイオニア」として活躍してきたテーマです。
そのため種類も多く、初めて使うデュエリストにはデッキを作るのも難しいかもしれません。
しかし、「BFのストラクチャーデッキ」がマスターデュエルで販売されるという情報も入ってきています。これを3つ購入すればすぐにBFデッキを組めると思いますので、興味がある方はこちらを利用すると良いでしょう
※5/10追記:BFのストラクチャーデッキ「ブラックフェザーズプライド」が販売されました!ロイヤル仕様の「BF-フルアーマード・ウィング」もログインボーナスでもらえる太っ腹ぷりです!
さらに「BF-下弦のサルンガ」が同時実装され、「BF-隠れ蓑のスチーム」も制限復帰というサプライズも。ストラクチャーデッキの完成度も高く、いくつかURを作ればかなりのランク帯でも戦えるはずです!
とても自由度の高いテーマデッキでもありますので、自分好みの構築を色々と試し、厳しい環境を戦い抜きましょう!
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