家賃が高い!
——賃貸に住んでいる方は一度は考えたことがありませんか?
僕も賃貸のワンルームで一人暮らしをしていますが、「家賃があと一万円は安かったらなぁ」みたいなことは何度も考えました。
元々その値段に納得して契約しているので、それを理由に本気で引っ越しを検討したりはしませんが(笑)。
今回はこういった「本気で家賃を下げたい」と思っている人にオススメの一冊を紹介しますよ!
現在「家賃を下げたい」と思っていなくても、「家賃は下げられる」ということを知っていれば生きていく上で必ず役に立つはずです!
家賃は今すぐ下げられる!
- 発売日:2018/11/22頃
- 著者/編集:日向咲嗣
- 出版社:三五館シンシャ
- 発行形態:単行本
- ページ数:200p
- 必要読書レベル:☆☆
内容
「家賃は今すぐ下げられる! 家賃崩壊時代にトクする知恵」は、タイトル通り❝家賃は下げられる❞ことに注目した本です。そして、それだけでなく――
- なぜ下げられるのか
- 今より2万円安い物件の探し方・ネット活用法
- 家賃値下げ交渉マニュアル
- 担当編集が実際に家賃交渉をした「実録交渉ドキュメント」
といったかなり実用的な情報が満載の本となっています。
ほぼすべての人にとって避けられない問題がテーマにもなっていますので、必ず集中して読んでしまう項目があるはずです。
僕は家賃について不満や問題が無かったのですが、読んでいるうちに「家賃交渉してみようかな……」と思ってしまうほどでした。
きっかけ
読もうと思ったきっかけはYouTubeチャンネル『リベラルアーツ大学』の両学長がオススメしていたのを視て興味がわいたからです。
約一年前になりますが、お金について勉強し始めた頃で(実際に)「大手携帯キャリアを解約し格安スマホに変更する」「ネットプロバイダも解約」と、固定費の見直しを行いその威力を実感していました。
住居費も改善できるなら……と勉強のつもりで読み始めましたが、知らないこと――というよりも誰も教えてくれない知識ばかりで、本当に読んでよかったと思える一冊となりました。
家賃交渉
個人的に最も意外だったのは、「家賃交渉」でした。
賃貸住まいの方は二年おきに契約の更新があると思うのですが、その際に家賃に納得がいかなければ「安く出来ないか」と交渉出来るんですよね。※家賃交渉自体はいつしても良いのですが、「契約更新時の方が自然」というだけです
そんなこと出来るなんて知らなかったです!(笑)
知らない人多いと思うんですよね。これも意外だったのですが、どうして家賃は下がらないと僕らは思い込んでいるんでしょうか?普通に考えたらおかしいですよね。
昔は十万以上なんて当たり前だったノートPCが今は五万円以下で変えたりするし、スマホ本体や使用料も安くなってます。旅行やツアーだって昔よりも安く行けておいしい物が食べられるような時代……なのに家賃は安くならない。
「家賃は今すぐ下げられる!」では、❝家計の四大疾病❞として「生命保険」「社会保険」「住居費」「教育費」を挙げています。
これら四つの固定費は何の対策も講じずに放っておくと、減収等によって家計の体力が弱ったとき、突然死=家計破綻をまねきかねないと書かれています。
中でも最大の「病」が住居費となるのです。
地価は下がり続けているのに家賃は下がらない現実。とっくに家賃崩壊時代に突入しているのに、ほとんどの人はそれを知りません。
だからこそ、家賃交渉は重要だと感じました。特にデメリットも無いですからね。
この家賃交渉の心構えとノウハウも「家賃は今すぐ下げられる!」では沢山掲載されています。家賃に疑問がある方、引っ越しを検討されている方はぜひ読んでみてください!
家賃を下げられるカラクリ
そもそもな話、「交渉したところで下げてくれるの?」ってなりますし、「どうして下がるの?」って思いますよね。
これ自体は簡単で、「人口が少なくなっている」「出ていかれて困るのは大家」が大きいです。
人口が少なくなると賃貸を借りる人が少なくなって部屋が余りますし、基本的にマンションの大家さんは全室満室状態が一番嬉しいわけです。
例えば今の部屋に10年住んでいて、隣に引っ越してきた人と話をしてみると家賃が違うとするじゃないですか(ネットで調べてみてもOK)?それを大家さんに話すとおそらくですが、同じ値段にしてくれるはずです。
渋られたり断られても慌てずに自分の意見(隣の人の家賃や周辺で同じような部屋の家賃がある)を言えば良いだけです。部屋を出られて困るのは大家さんなのです。
理由は――
- 家賃収入が減る
- 出ていった後のリフォーム代
- 次にいつ誰が入ってくるか分からない
- その間の広告費を払わなければいけない
ちょっと考えただけでこれくらい出てきます。しかも10年も住んでいれば修繕費等はほぼ大家が持つことになると思います。
仮にそれでダメでも最後の大技みたいなのもありますし(こちらは是非「家賃は今すぐ下げられる!」で確認してください)、いざとなれば周辺の安い物件に引っ越せばいいだけなのです。
今よりも1万円家賃が安くなるということは、単純に可処分所得が1万円増えるということです。年間で12万円、引っ越すだけでそれが叶うのですから引っ越さない理由はありません。
引っ越し費用が10万くらいしても、一年以内にそれは回収できますし、以降はプラスになるだけです。知らずに今のまま過ごした場合、数年後のその差はかなり大きいでしょう。
つまり、長く今の部屋に住み続けるほど損をしているということなんです。
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思いつく事をざっと書いてみましたが、「家賃は今すぐ下げられる!」では更に納得の出来る情報や、理由が書かれています。知らないことや裏の事情が分かるのは単純に面白かったですね。
まとめ
重要なのは「家賃は下げられる」ことを知り、「家賃交渉は当然の権利」であると認識することでしょう。
そして大事なのは、❝だからといって、強気にならない❞ことだと思います。
大家さんは別に悪い事をしているわけではないので、どれだけ交渉をしても断られる可能性はあります。出来る限りその可能性を下げるための論理や証拠を揃える……「家賃は今すぐ下げられる!」はその手伝いと後押しをしてくれる本でした。
家賃という狭い範囲の話だけではなく、固定費の削減や不動産業界の事情など、生きていく上で必要になってくるお金の知識についても知ることが出来ます。
つまり、知らなければ(知ろうとしなければ)損をするということです。
個人的な感想なんですが、お金の勉強をし始めた時、不動産業界の怖さというものを思い知りました。
「知らなければ平気でぼったくる」いまだにこれを当たり前に行っているのが不動産業界です。家賃もそうですが、仲介手数料や退去費用まで、こちらが指摘しなければ盛りに盛ってきます。
もちろん、そんな業者ばかりではないとは思いますが、理論武装しておくことに越したことはありませんよね。
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長くなりましたが、今回の記事はここまでとなります。本当はまだまだ書きたいことがありましたが、ここは「家賃は今すぐ下げられる!」を手に取っていただければと思います(笑)。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
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