現在の都市伝説は❝物質的❞なものではなく、❝精神的❞なものを重視している流れにあります。
他人ではなく、自分を大事にする。
外面ではなく、内面を大切にする。
日常生活においてもこういった話を聞くことが多くなったと思います。
最近だと「メタバース」なんて正にじゃないですか?現実世界ではなく、ネット上で展開されるもう一つの世界が出来上がろうとしています。
――前振りが長くなりましたが、今回はそういった精神世界の都市伝説
「アカシックレコード」
について解説していこうと思います。
面白い都市伝説なのはもちろんですが、精神世界の一つの入り口としても興味深いものなので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
アカシックレコード
「アカシックレコード」を簡単に説明すると、「過去・現在・未来すべての知識(事象・情報・想念・感情)が記録されている世界記憶の概念」といわれています。
もっと想像しやすい表現だと「宇宙のどこかにある巨大な図書館」といった感じでしょうか。
ただし、どこかにあるといっても建物が存在するという話ではありません。
どこかにあって、どこにも無い。アクセス出来た人間だけが垣間見れる知識の泉――それこそが「アカシックレコード」なのです。
ヘレナ・P・プラヴァツキーという人の発言がキッカケとなり、以降同様に「アカシックレコード」にアクセス出来る人物が現れ、多くの人に知られるようになりました。
別名
「アカシックレコード」は他にも「アーカーシャ」「アカシア」とも呼ばれています。
精神世界の話や都市伝説に興味が無い人でも、❝ありとあらゆる知識が集積する❞という話は創作物でも用いやすいため漫画やゲームなどで聞いたことがある人も多いかもしれません。
有名なところでは「グランブルーファンタジー」というゲームに、そのまま❝アーカーシャ❞という名前のボスがいます。
アカシックレコードにアクセスするには
「アカシックレコード」は実在するものではないので、その場所に❝行く❞ことは出来ません。
あくまで精神的な概念であり、僕らの世界とは違う『高次元』な存在(簡単に言えば❝神様❞)との交信によって得られる情報全般が「アカシックレコード」なのです。
つまり、そういう世界に近い人ほどアクセスしやすいと言えます。
いわゆる霊能者やスピリチュアルな知識に詳しい人があてはまるでしょう。実際に「アカシックレコード」にアクセス出来たという有名人は❝天才ではあるが、どこか異質❞な人が多いです。
ただし、❝才能❞のようなものが関係あるとも言えず、おそらくは誰でもアクセスは出来ると思われます。
その一番の方法が睡眠時の夢です。
「これ夢で見た」「もしかしたら予知夢かも」というような経験はありませんか?もしかすると、その夢は「アカシックレコード」に繋がっていたからかもしれません。
アカシックレコードにアクセスできた著名人
エドガー・ケイシー
予言者として有名なエドガー・ケイシー(1877年~1945年)は、「リーディング」という方法によって情報を得て予言・助言を行っていたとされます。
未来に起こる出来事を言い当てたり、人体の悪い部分を見抜いたり等かなり広い範囲の知識をリーディングによって得ていたことが分かります。
リーディングは催眠状態で行われるのですが、この時ケイシー本人は「アカシックレコード」という言葉を無意識に使っており、そこから自分は人類の歴史や未来を読んでいる感覚であったと言います。
また、これが自分だけの特別なものではないという感覚も常にあったそうです。
「アカシックレコード」という言葉自体も、このケイシーの発言から一般に知られていくこととなります。
ニコラ・テスラ
実力面で言えばあのエジソンを越えていたと言われるニコラ・テスラ。事実、彼の発明の発想やアイディアは今でも飛びぬけて見えます。
ニコラ・テスラが天才であったことは疑いようがないのですが、テスラが異端視されるのは、自身の発明品に❝オカルト的な要素を組み込んでいた❞からだと言われています。
特に、テスラ自身は自分に発明の才能は無いと言っていたりもします。
彼が言うには
「頭の中に設計図が突如として降りてくる。自分はそれが完成するまで実験しているだけだ」
と。
実はこれはテスラが無意識に「アカシックレコード」にアクセスしていたからだと言われています。
共通点
エドガー・ケイシーとニコラ・テスラが「アカシックレコード」にアクセスできた共通点として❝無意識❞が挙げられます。
ケイシーは催眠状態の時、テスラは夢の中でこういった現象を体験したと言っています。
身近なもので例えるなら『虫の知らせ』なんかも一瞬ではあるものの、「アカシックレコード」と繋がったと言えるのではないでしょうか。
まとめ
「アカシックレコード」または「アーカーシャ」「アカシア」とは、過去・現在・未来における全ての人類の情報が補完された❝宇宙のどこかにある図書館❞のような場所といわれています。
ただし物理的に存在しているのではなく、精神的な存在として全ての人に開かれている……というのが僕の考えです。
「アカシックレコード」にアクセスするには無意識な状態にならなければなりません。催眠状態であったり睡眠時の夢の中であったり。
熱望してもアクセスできるものでもありません。興味が無くても、突然アクセスしてしまうかもしれません。
大事なのは、それをどのようなメッセージとして受け取るか。
今回「アカシックレコード」を紹介したのも、
これから先、僕らが大切にしなければならないものと繋がっている
からです。
物が溢れ、物質的に満たされている現代人。
しかし、もしもそれを失ってしまった時、人間として真に大切なものはそれとは反対のものだと思うのです。
それこそ❝魂❞の価値が問われる時代がもうそこまで来ているのです。
肉体を捨て、バーチャルな世界を築こうとしている「メタバース」。
新たな価値基準としての❝魂❞という概念。
「アカシックレコード」にアクセス出来たとき、「空想」と捉えるのか「メッセージ」と捉えるのか
信じるか信じないかは、あなた次第です。
コメント