この記事は、以前紹介した「強いカードの見分け方」についての捕捉的な記事となります。
良ければそちらも併せて読んでもらうと理解度も深まると思います!
今回は、
「強いカード」のもう一つの「強さ」
デッキ圧縮
について解説していきます。
マスターデュエルで遊戯王を始めた初心者の人にはぜひ知っておいてほしい知識ですので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
「強いカード」のもう一つの強さ:デッキ圧縮とは
以前の記事で「遊戯王で強いカードは『デッキから手札に加える』『デッキから墓地に送る』『デッキからモンスターを特殊召喚する』テキストが書かれたカード」であることは説明しました。
この強さはイカサマ級です。
しかし、これらの強いカードにはその効果外でもプレイヤーに有利にはたらく利点があるのです。
それがデッキ圧縮です。
デッキ圧縮とは、文字通り「デッキを減らす」という意味です。
・デッキから手札に加える
・デッキから墓地に送る
・デッキから特殊召喚する
これらは効果こそ違うものの、「デッキからカードが減っている」ことに変わりはありません。
ということは、次に自分がドローする際その減ったカードは絶対にドローすることはないのです。
言い換えればそれ以外の欲しいカードを引ける可能性が高まることであり、これこそデッキ圧縮の強さといえます。
「リクルーター」の衝撃
まずはこのカードの効果を読んでみて下さい。
星4/風属性/昆虫族/攻1400/守 900 このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、 自分のデッキから攻撃力1500以下の風属性モンスター1体を 自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
このように「戦闘によって破壊されると、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を特殊召喚できる」効果を持つモンスターのことを遊戯王では「リクルーター」と呼びます。
上では「ドラゴンフライ」を例で出していますが、リクルーターは属性ごとにバリエーションがあり、歴史も古いモンスターたちです。
僕が子どもの頃には既に存在しており、当初は「弱いカードをデッキから出してもなぁ」と考え、見向きもしませんでした。
当時は攻撃力の高いモンスターをいかに早く場に出すかが重要でしたので、雑魚モンスターが雑魚モンスターを出したところで嬉しくありませんでした。
しかし、これはリクルーターの強さを理解していなかったからです。
リクルーターの強さは、「もう1体リクルーターを出せる」ことと言えます。
初心者の頃は見落としがちですが、「ドラゴンフライ」自身も攻撃力1400なので自分自身を場に出せるんです。
相手側にモンスターが2体いて更に攻撃され、2体目の「ドラゴンフライ」が破壊されたら3体目の「ドラゴンフライ」が出ます。
戦線を維持しつつ2枚分のデッキ圧縮ができているのが分かるでしょうか(3体目も破壊された場合、3枚分のデッキ圧縮になります)。
3体目が破壊されて次に出てくるのが本命のモンスターなわけですし、ほとんどの場合モンスターは残るのでライフポイントが削りきられる可能性も低いです。
するとターンが変わって自分のドローフェイズですが、デッキ圧縮されているので、このドローでリクルーターやリクルーターで出した別のモンスターを引く心配はありません。
リクルーターがこういった役割を持っていると知った時の衝撃ははかり知れませんでした。
このようなカードだけでなく、デッキから意図的にカードを減らす行為は全てデッキ圧縮と考えてOKです。
切り札となりやすい魔法カードはサーチ手段(手札に加える方法)が乏しく、たいてい素引きで手札に持ってくることを期待します。
その際、デッキ圧縮している場合としていない場合では期待値が大きく変わります。
このように、しなくてもデュエルに影響はないものの勝敗に関わるかもしれない目には見えない重要なプレイングが「デッキ圧縮」なのです。
まとめ:だからこそ妨害手札誘発は入れたい
強いカードには
- 「デッキから手札に加える」
- 「デッキから墓地に送る」
- 「デッキから特殊召喚する」
というテキストが書かれていることを紹介しました。
どれもデッキからカードが減っていることに注目し、もう一つの強さとして「デッキ圧縮」を解説しました。
デッキ圧縮は、意図的にデッキからカードを減らし次のドローで欲しいカードを引きやすくする効果があります。
初心者の頃は「デッキからカードが減る」ことを利点としては考えにくいですが、遊戯王では1枚減るだけでも大きなアドバンテージに繋がります。
だからこそ、こういった視点から見ても「灰流うらら」などの妨害手札誘発は入れた方がいいという結論になります。
相手はデッキから手札に加え、墓地に送り、モンスターを特殊召喚するというとんでもない事をやっているのに、その上デッキ圧縮まで許してしまう……目には見えなくても大きく差が広げられてしまうのです。
そういった状況を一枚で止めてくれる「灰流うらら」の強さも改めて理解できると思います。
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それでは、これで僕はターンエンド!
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