僕は小学生の頃から「週刊少年ジャンプ」を愛読しており20年以上が経過しました!
この記事は、自分なりに今週号のジャンプの感想・面白かったオススメ作品について書いたものとなります。
「ジャンプ歴20年」の読者はどんな感想なのか?
「分かる。今週は面白かった!」
「自分はジャンプ歴は浅いけどその感想はおかしい!」
みたいな感じで読んでくれたらうれしいです!
※普通にネタバレOKで書いていますので注意してください

週刊少年ジャンプ30号(2025)のおすすめの作品3選

今週のジャンプのおすすめ作品を3つ紹介。
単純な「面白さ」「今後への展開」などを基準にして選出しています。
あくまで筆者自身の勝手な感想と偏見で選んだものですので、この3作品がジャンプで面白い・勢いがあるというわけではない点は注意してください!
カエデガミ
今週からの新連載作品。
舞台は東洋の神秘的な山中。主人公の少年・虹(コウ)は、神怪と呼ばれる異形の存在「蚩尤(シユウ)」とともに人里離れた場所で暮らしていた。
過去に大きな傷を背負うシユウには、“取り戻さなければならないもの”があり、コウはそのためにすべてを捧げる覚悟を持っている。
本作は、人ならざる存在との“絆”を軸に描く東洋怪奇冒険譚。精緻な作画とともに少年と神怪の壮大な旅が今、始まる。
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意外に思った点が2つありました。
1つ目は、コウが(おそらく)そこまで強くないこと。シユウの奪われた体の部位を取り戻すために、神怪をぶっ倒そう!といえるくらいに精神的な面では強いものの、特別な力があるようには思えませんでした。
幼い頃からシユウに育てられているわけですが、何か稽古とか修行とかをしている様子は見受けられませんでしたし。こういう作品だと、最初からある程度の強さを持った主人公と相棒の冒険をイメージしていましたので。
2つ目は、”シユウの素顔を初回で公開する”でした。シユウは前述のとおり、かつて戦いに敗れて体の部位をいくつか失っています。なので、顔も奪われており、登場時から獣のようなお面を被っている状態でした。
そのお面の後ろには空洞が広がり、シユウが顔を奪われていることも描写されていましたね。
これを、1話の最終盤で取り戻すんですよね。これが意外というか、もったいないなって思いました。
顔が戻った事で、もう素顔を想像することも出来なくなりましたし、神怪らしさも無くなった気がします。
ストーリー的な斬新さはなし。
奪われた体を取り戻すバディものという点では、手塚治虫先生の「どろろ」の百鬼丸と被ります。あとは、人外と人間のバディものとしては「うしおととら」とか。
個人的にこれら二作品の展開はどれも好きなので、”シユウの体を取り戻す”という大きな軸はそのまま描いていってほしいと思います。


ONE PIECE
悪い癖が出ているものの、ルフィの人格が一瞬戻ったと思えるところが良かった。
今回はルフィ一行とギャバン、そしてロキ達をメインにストーリーは展開していきます。その流れで”14年前”にアウルスト城で何が起こったのか――という過去編に繋がっていきました。
この過去編の繋げ方が「また悪い癖出ているな」と思ってしまいました。僕が読んでいる感覚では”ロキが”、14年前のことを思い出し、それをルフィや読者に教える……そんな風に読めます。
しかし、その前の描写ではギャバンが「実はあの日シャンクスと共にアウルスト城へ向かったんだ」と喋っているんですよね。ここからロキの回想でギャバンとシャンクスが出てくるわけなので、その前振りは必要だったからかもしれませんが、これが読みづらく感じさせました。
「今、誰の回想?」って。実際に今話では左腕を失っていないシャンクスも描かれており、マリージョアでハラルドと話したという情報も出てきたので、一概にダメとも言えません。
でも、今この瞬間はロキに譲って、その流れでロキの口から「その時、ギャバンとシャンクスも場内に現れた」とか言わせて「ヤーさんとシャンクスが!?(ドン!)」とかでも良かった気がするんですよね。
だってロキの回想であるなら、シャンクスとギャバンの会話なんて知るはずがないのですから。「これ、誰の回想だっけ?」って混乱しないですか?
大筋はこんな感じですが、結構取っ散らかっているのも気になりました。冒頭、ギャバンの口から「覇気の使い方」についてルフィにアドバイスされます。これが神の騎士団攻略に大きな意味を持つのは確定しました。
その覇気について今度はロキが口を出してきたり、ギャバンがゾロを叱ったり、サンジが調子に乗ったり。特にゾロが叱られている場面は凄く違和感がありました。「う……すまん」ってゾロがバツ悪そうにギャバンに謝っているんですよ。ゾロこんな風に素直に謝る?
これはギャバンの迫力に気圧された感じもありますが、直前に「降参だ」とか言って落っこちてきたキャラなのですからそんな威厳を読者は読み取れませんよ。
サンジが必死に「おいジジイおれは!?」って、ワケわからんくらい必死になっているのも違和感。
じゃあ、どこが今話よかったのかって話ですが。
ルフィが一瞬人格を取り戻したところですかね(笑)。久しぶりにルフィが言葉を喋っている感じがしました。
チョッパーの「おれも残るよルフィ!ヤーさんこんな重傷で上には連れていけない!」に対して、「分かった!頼む!」と答えるルフィ。なんてことないんですけど、ここ久しぶりにルフィ見れた気がしました。
まあ、その後の「ありがとう任せろ!コロン達は必ず助ける!」ってセリフには「?」となりましたけど。
で、ロキに「お前おれの仲間になれよ!」とも言っています。これは分かりやすいルフィっぽさですよね。
ニカ以降、どこかルフィではなくニカに人格を乗っ取られているのではないかと思うほど、ルフィのセリフっておかしかったので今週はそれがあまり感じられなくて良かった。それだけの話です。

ウィッチウォッチ
完全なギャグ回。
ニコが手作りのクッキーをいつメンに振る舞う所から始まります。形や色にバラつきがあり、なおかつ“全体的に魔法“がかけられています。
それを知ったうえでクッキーを食べる皆。案の定、ニコ含めた全員が魔法にかかり、それをドーナツを差し入れに遊びにきたカラちゃんに発見されます。
カラちゃんがこの魔法の法則と解決に臨むのが、今話のあらすじです。
面白いのが、何か起こると承知で全員がクッキーを食べ、全員が漏れなくおかしな状態になってしまったこと。
ビジュアルが完全に変わってしまったニコ、モリヒト、カンシ、バンがいる一方、ケイゴとミハルは変わっていません。そこらへんも「一筋縄で行かなそうな魔法だな」と思わせてくれます。
食べたクッキーの特徴がそのまま体に表れる(例:固いクッキーを食べると固くなる)単純な魔法だったため、それと逆の特性を持つクッキーを食べると治るはず!
そう結論づけてみんなで実行するのですが、その逆の特性をプラスされて終わるという、バッドエンド(笑)的なオチ。
各キャラクターにそれぞれと異なる性格をプラスして、外見も内面も上手く描いているところはさすがと思いました。

週刊少年ジャンプ30号(2025)の全体の感想

悪くなかったです。
表紙巻頭カラーは新連載「カエデガミ」。
何がどう悪くなかったのか、言語化できませんが「いつのまにか読み終わっていた」からです(笑)。
最近のジャンプは読んでいると「まだ終わらないの?」と泣きそうになるんですが(じゃあ、読むの止めろって話はなしです)、今週号はそれがなかった。
個人的に今週号でひどかったのは「僕とロボコ」くらいなもので、あとはまあ、という感じでした。
あと、今週で「エンバーズ」が最終回を向かえました。
最後まで読んではいましたけど、何がやりたかったのかなって作品でした。サッカー漫画を描きたかったのか、サッカーを通じて主人公が更生するところを描きたかったのか。
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そんな感じの今週号でした!
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!X(エックス)もやっているので、良ければフォローしてくれると嬉しいです!



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