【株】ってよく聞きますが、実際どんなものをイメージしますか?
- 難しそう
- 投資
- お金持ちがやってる
- 株主優待
色々と出てくるものの、結局、「なんだか分からないもの」「自分には関係ないかな」って感じで終わらせてしまっている人も多いのではないでしょうか。
ですが、これからは『お金を増やす』……つまり、投資についての知識が重要になってくるはずです。【株】も大きく関係しますので、出来ればある程度は知っておきたいですよね。
……なので今回は「簡単に株について知りたい」という人向けの入門書を紹介していきますよ!
また、「株についての注意点」等、僕目線で気付いたことも書いていこうと思います。

「マンガでわかる 最強の株入門」


- 発売日:2017/05/31頃
- 著者/編集:安垣理
- 出版社:新星出版社
- 発行形態:単行本
- ページ数:224p
- 必要読書レベル:☆☆
内容
タイトル通り、マンガで株について教えてくれる入門書です。
マンガのストーリーは、派遣をクビになった主人公の女の子が、一念発起して株で一億円稼ぐことを目指すというものです。株については全く知らないので、SNS等を使って知識を得ていきます。
この時の知識や情報、用語・テクニックを2p~10p以上で説明→マンガ……の繰り返しといった構成となっています(当たり前ですが、株についての説明の方がマンガより多いです※イラストは挟まれますが)。
特長
株についての入門書は数多く発売されていますが、中でも「マンガでわかる 最強の株入門」は抜群の読みやすさを誇ります。
主人公に感情移入出来ますし、分からない用語も都度おおきくページを使って説明をしてくれますので「何が何だかわからない」ということにはならないはずです。
そのため、発売から三年以上が経過していますが、いまだに株の入門書では一番出ていく印象があります。
掲載用語・知識
ここからは株を一切知らなかった僕が、「読んで良かった・勉強になった」所だけを少し紹介するので、興味が湧いたら是非とも「マンガでわかる最強の株入門」も読んでみてください!
株の基本知識
ある程度知識が無ければ、株なんて怖くて買えませんよね。
- 【株】とは一体どんなものなのか?
- なぜ投資家と呼ばれる人達は株を買うのか?
- 株を買いたいけど、どうやって買えばいいの?
- よく聞くけど『NISA(ニーサ)』ってなに?
以上の基礎知識は冒頭で説明されています。
「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」
株価というのは常に上下を繰り返しそれを見極めて売買するのですが、その見極め方が「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」です。
ファンダメンタルズ分析:株価を動かす経済的要因から値動きを予測するやり方
テクニカル分析:株価の水準を過去の株価と比較し、値動きから先行きを予測するやり方
この二つを使い分けて売買のタイミングを見極めるんですね!
はっきり言って実際に株をやらないとよく分かりません!(笑)
ただ、「気まぐれに売買しているんじゃないんだ」ということが分かったので、こういった知識は興味深かったです。
ローソク足
ローソク足は株とかやっていなくても確実にどこかで見たことがあると思います。
下の絵(いらすとやさん)が「ローソク足のチャート」になります。
ローソク足の凄いところは「パッと見ただけではわからない」のに「説明されたらめちゃくちゃよく出来てるな!」と思っちゃうところです。
下の絵だと黒いのと白いのとがありますが、黒・白一本がひとつのローソク足です(交互に並んだり上下しているのはまとめてチャート図と呼ばれます)。この一本一本にたくさんの情報が詰め込まれています。
白い胴体のが陽線、黒い胴体のが陰線というローソク足で、胴体から出ている線を上下でそれぞれ「上ヒゲ」「下ヒゲ」と呼びます。また、胴体が無くヒゲだけのものや、ヒゲが無く胴体だけのものや色んな状態があります。
そのどの状態にも意味があり、たくさんのことを読み取れるのですが、説明しきれません(笑)。
ローソク足は本当によく出来ているので仕組みを知るだけでも面白いですよ!

注意点
「マンガでわかる最強の株入門」は株についての知識が無い人にも読みやすい入門書となっています。しかし、この本を実戦で生かすには少し注意が必要とも思いました。
ここからは、読み終わって僕が感じた【注意点】を書いていこうと思います。
投資の本ではない
最大の注意点がこれです。ここまであえて「株投資」とも書いてきませんでした。
この本を読もうと思ったきっかけは「これからは投資をしてお金を増やさないといけない」という思いからでした。その頃は「投資といえば株」という知識しか無かったんですね。
書かれている内容は、僕が求めていたものだったので本自体には満足しているのですが、「(株を)安い時に買って、高い時に売る。その差額を利益にする」というのは投資ではなくトレードです。
言い換えれば「マンガでわかる最強の株入門」は、投資の本ではなく株トレードの本だということです。
知識が無い場合は「それが投資なんじゃないの?」と感じるかもしれませんが、
- トレードは「短期間で結果が出る」短距離走みたいなものです。
本来、投資は
- 「時間がかかる」長距離走みたいなものです。
まずは、この辺りを理解しておいた方が絶対に良いです。でなければトレードはギャンブルになりかねません。
種銭を作らないといけない
「お金を増やしたい」からには元となる種銭を作らなければなりません。さらに株で増やすには、少なくとも数十万からでないと力を発揮出来ません。
「そんなにお金があるなら苦労しない!」と思われるのであれば、まだ投資をする段階ではないということです。
「増やす」前に、まずは「貯める」力を身につけた方が良いでしょう。僕もそれが分かったのでまだ投資はしていません。
時間はかかるかもしれません。しかし、「貯める」力は「増やす」際にも必ず役立つはずですので、種銭が無い人は、種銭を作るところから考えて行動した方が良いと思います。
少なくとも「マンガでわかる最強の株入門」を読んで、そのまま「生活費削って株」というのだけはやめてくださいね!(笑)
まとめ
「マンガでわかる最強の株入門」は読みやすく、初心者にも分かりやすい株入門書ではありますが、投資の本でないことは意識しなければなりません。
「株ってなんだろ?」「トレードをしてみたいな」という人にはとてもオススメできますが、投資の本と勘違いして購入するのは注意が必要です。
ここまで慎重になるのもアレなんですが、ここで「投資したのにお金が減った」とか「大金が無いと投資は出来ないじゃん」みたいな状態になるのがイヤなんですよ。
「老後のためにも今から投資をして、お金を増やしていこう!」という気持ちはとても大事ですし、それを失ってはいけないとも思います。
これらを踏まえた上で読めば「マンガでわかる最強の株入門」は確実に役立つはずですので、株について勉強してみましょう!
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!


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