「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」を読んでみよう!

突然ですが、「バズる」という言葉を知っていますか?

主にTwitter等のSNSで投稿した文章や画像が、大勢の人によって拡散されてネット上で広く認知されることを「バズる」と言います(あくまで僕の解釈です)。

え、めっちゃバズりたいですよね?(笑)

これまで僕はバズった経験がありません。いったいどんなものなのか想像するしかないんですが、例えば自分の投稿した文章が「面白い!」「凄い!」って感じで大拡散されてスマホの通知が止まらない……なんてことになったら絶対に有頂天になると思います(笑)。

「バズりたいなぁ」「上手い文章書きたいなぁ」と毎日考えている時に出会ったのが今回紹介する「バズる文章教室」です。

読むっきゃないですよね(笑)。

ただ、タイトルで予想していたものとは少し違った内容でもあったので、そういった点も含めて書いていこうと思います!

バズる文章教室

文芸オタクの私が教える バズる文章教室」はタイトルにも入っているように、文芸オタクである著者の三宅香帆さんが、自身のバズった経験から「どういった文章がバズるのか」をテーマにして書かれた本です。

文芸オタクと自称するだけあって、本書に紹介される文章は小説・エッセイ・ブログ・歌詞からと多岐に渡っています。これらの中から著者が感銘を受けた部分を抜粋して「何故ここが凄いのか」「どのようなテクニックが使われているのか」と感情たっぷりに解説してくれます。

一つの作品を丸ごと解説するのでなく、そのごく一部の短い文章(もしくはブログで書かれた何気ない日常)に注目して「○○(作家の名前)の○○力」という感じでバズる文体を大体5ページほどで説明してくれます。※例:「村上春樹の音感力」「三浦しをんの台詞力」

凄いのは、そこに気付ける所だと思いました。

僕だったらスッと読み飛ばしてしまいそうな個所を「ちょっとちょっと!ここ!ここが良いから!」って感じで引き留めて、それを本当に楽しそうに話してくれる文章になっているんですよ。これってそれだけ多くの本を読んできたってことだし、それだけ読書が上手いってことじゃないですか。

中でも「妄想上昇モデル:秋元康の裏切力」の所ではバチバチにやられました(笑)。

この項目ではAKB48の「ポニーテールとシュシュ」の歌詞について解説されているんですが……「そうだったの!?」ってびっくりしたし、実際に聴いてみました(笑)。

そこまで面白い物語が展開されていたなんて思いもしませんよね。これも「好きだから」気付けることなんだと思います。

好きだから色んな人に知ってほしいし好きだから楽しく話せるし……だからこそ読む側も知りたくなるし楽しくなってきちゃうんですよね。

バズる文章の根底もそこにあると感じました。好きだから・楽しいから——意識せずとも本気でそう思って書かれた文章や描いた絵というものは、自然と伝わってきますよね。

バズりたいなって思っている人はもちろん、「文章を上手に書きたい」って思っている人にもオススメできる本になっていますよ!何せ「文章教室」なんですから。

注意点

ここからは「バズる文章教室」のちょっとした注意点も書いておこうと思います。

本にとってタイトルというのは非常に重要なものです。僕自身、ほとんどタイトルで本を購入していると言っても良いくらいです。

そうなるとこの「バズる文章教室」は、どうしても「自分もバズりたい!」という人がターゲット層のほとんどを占めると思います。

ですが、ここまでの文章を見てもらったら分かるように、本書を丁寧に読んだとしてもバズることは難しいと書かざるをえません。

勘違いしてほしくないのは、そもそもバズること自体が難しいということです。それも自分一人の、たった一つの文章や画像でのみとなると……より難易度は高まります。

もちろん同時に、この本を読んでバズる可能性が高くなる人もいるでしょう。重要なのは「読んだだけでバズれる」とは思わないことです。

著者も、「文章で楽しんでもらいたいから」という理由で本書を出版したと書いていました。その結果の一つとしてバズることもある……くらいに考えて読んだ方が、素直に自分の力に出来るのではないでしょうか。

まとめ

バズるための極意書」……ではなく、「文芸オタクが紹介する文章観察集」と考えて読んだ方が楽しめると思います。

先述しましたが、著者は「文章で楽しんでもらたい」という思いを込めてこの本を書いているのですから。

僕らは普段、鳥・植物・虫等たくさんのものを目にしているはずですが、そこに意識をもっていくことってあまり無いと思うんです。

それって、知らないからですよね?知らないものってあまり興味を持てなくないですか?

でも、隣に「あ、あの鳥はね」「この植物は珍しいよ」「今飛んでった虫は……」みたいな感じで解説されたら、若干ですけど興味出てきませんか?

文芸オタクの私が教える バズる文章教室」はそんな本です(笑)。

本書で紹介された文章はどれも面白かったですし、その作家の本も読んでみたくなりました。これって著者の文章が上手い証拠ですよね。そして、上手い文章を書く人は文章を読むのも上手いんだなぁと、そう感じさせる一冊でした。

  • 発売日:2019/06/07頃
  • 著者/編集:三宅香帆
  • 出版社:サンクチュアリ出版
  • 発行形態:単行本
  • 必要読書レベル:☆☆
読書レベル☆☆は、短編小説・ライトノベルが無理なく読めれば問題ないくらいのレベルです。※独断と偏見で決めているので気にしなくても大丈夫です

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