以前、「いますぐ書け、の文章法」という本を紹介しました。
「この本だけ読んでおけば大丈夫」といった感じで書き、実際、「この本(「いますぐ書け、の文章法」)だけ読んでおけば大丈夫」です。
しかし、中には

本当に一冊読むだけで文章が上手くなるの?
と思われる人もいるでしょう。
なので今回は、そういった不安を解消する本
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
を紹介します。
くどいようですが、文章を書く上で必要なことは「いますぐ書け、の文章法」一冊で事足ります。
その上で、
✓文章について一冊の知識だけでは不安だ!
✓文章についてのテクニックをもっと知りたい!
✓「話す」ように文章を「書きたい」!
と思っている方は参考にしてみてください!
20歳の自分に受けさせたい文章講義

概要
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」は、「話すことで気持ちは伝えられるのに、文章ではそれが出来ない!」といった悩みの解消を目的に書かれた本となります。
もちろん、文章についての考え方やテクニックは満載ですので、上記に当てはまらずとも「仕事」「学業」「ブログ」等で役立てたいと思っている方は十分読む価値があります。
著者は「嫌われる勇気」でも有名な古賀史健さん。
ライターとして数多くの文章執筆・取材・経験を経て得た著者の、【文章についてのノウハウ】が大きく分けて四つの講義で紹介されます。
また、本書は最初のページに「文章が上手くなる必要なんてない」と書かれています。
これは
・そもそも私たちは「文章の書き方・組み立て方を体系的に教えてもらっていない」
・これまで学校で習った作文や読書感想文は❝書き方指導❞ではなく教師目線の❝生活指導❞
・それでは❝書くこと❞が苦痛になるのはあたりまえ
ということであり、率先して文章の勉強をしない限り文章が上手く書けないのは普通のことだからです。
だからといって「主語・述語」「形容詞」「動詞」「副詞」とかいったものを一から勉強していくといったものでもありません。
普段の生活で話すことは出来るのに、書くこととなると途端に難しくなる。それを解決しよう!というのが「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の大きな目的です。
四つの講義
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」は大きく四つに分けて講義が設けられています。
一、文章は「リズム」で決まる
二、構成は「眼」で考える
三、読者の「椅子」に座る
四、原稿に「ハサミ」を入れる
以上の四つです。
それぞれの詳細は是非とも本書を手に取って確認していただきたいのですが、
・読みやすい文章のリズムとは?
・文章はどう構成すればいいか?
・読者を引きつける条件とは?
・編集するとはどういうことか?
といったことが解説されています。
感想
丁寧な構成でありながら「文章を書く技術=武器」と語られているだけあって、かなり実戦級の本となっていました。
これは最初に紹介した「いますぐ書け、の文章法」にも当てはまります。
どちらも読んだだけで文章が上手くなるとか、伝わる文章がすぐ書けるとかいうものでもありませんが――
・「なんか書きたくなる!」
・「下手くそな文章でも書いて良いんだ!」
という気持ちにしてくれます。
勘違いしないでほしいのは、❝優しい言葉で肯定してくれる本❞ではないということでしょうか。
特に「いますぐ書け、の文章法」は結構キビしい言葉も多いです。
ただ、それら全部に納得できたからこそ❝実戦級❞と言えるんです。
一年以上ブログを書く生活を続けてみて、下手ながらたくさんの文章を書いてきたからこそ理解できるんですよ。
それ最初に知りたかった!って(笑)
20歳の人でもそうでない人も、読めば確実に何かを得られる本だと思います!
書籍情報

・発売日:2012/01/26頃
・著者/編集:古賀 史健
・レーベル:星海社新書
・出版社:星海社
・発行形態:新書
・ページ数:280p
・必要読書レベル:☆☆
まとめ

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」というタイトルは、❝20歳までに書く技術を身につけておきたい❞という著者の気持ちが大きく表れています。
本の中では、❝書く❞ことは❝考える❞ことであり、❝書く技術❞とは❝考える技術❞だからだと説明されています。
仕事でもブログでも、書く以前にまず相手のことを考えないと文章で気持ちは伝えられません。
「伝えたい」という気持ちさえあれば『文章が上手い』必要なんて無いのです。
仮に
・ブログなんて書かないし
・ライターになる気もないし
と思っていても、文章を書く機会は仕事以外でも増え続けています。
業種や職業に関係なく生涯にわたって身を助けてくれる武器、それが文章力なのです。
タイトルに20歳とはありますが、何歳でも関係ありません。
これから文章力という武器を手に入れておくことは、将来において最大級の投資になるのです。
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以上、「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の感想と紹介でした!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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